増子@SSEです。
ヘルシンキ経由、サンクトペテルブルグに行ってまいりました。
これは、Exchange committee主催のSchool trip。
つまり、交換留学生がみーんな参加する修学旅行的イベント。
まず初日、夕方集合して船に乗ります。
翌朝、ヘルシンキ着。そして夕方からまた船に乗り、
3日目の朝にサンクトペテルブルグに着くという。
5日目の夕方、今度はヘルシンキ行きの船に乗って、
6日目の朝にヘルシンキ着。ヘルシンキからは空路で
ストックホルムに戻ってくる、という旅程でした。
さて。ラテン系の留学生が集合に遅れがち、というお約束はさておき、
今回の旅行は色々な文化の違いについて考えさせられた旅でした。
まずヘルシンキ。ここは普通に住める街です。
街の至る所にFree Wi-FiがあったりとIT水準も高く、
ストックホルムとほぼ同じ。若干ヨーロッパ度が低くて、モダンな印象でした。
教会がロシア正教会っていうところが違いかと思われます。
マリメッコやイッタラなど、日本でも有名なデザイングッズも多数。
国全体でムーミンを盛り上げている感もあり。
そしてサンクトペテルブルグ。
ここへ来て、ストックホルムのありがたみに気付きます。
まず、英語が通じない。カードが使えない。
これだけで外国人には困難度UPです。
(でもこれって、外国人から見た日本も同じかもしれません。)
世界史の表舞台に立ったことのない北欧は、
自分たちの文化や言語がマイナーであることを認めて
粛々と世界で戦える土俵を作っていたんだなぁ、と。
スーパーでレジを打ってるおばさんや不良少年ですら
英語ペラペラっていうのはやはりすごいこと。
ただ、世界の表舞台に一時立っていたロシアには
当時の繁栄を思わせるようなものが沢山残っていました。
宮殿や美術館だけでなく、街の作りが豪華で堅牢。
北欧に比べて少し時代が前というか、若干荒廃した感はありますが、
これだけの資産は相当なポテンシャルだなぁと。
あ、後、意外とネット環境は普及してました。ちょっと速度が遅いけど。
ロシアで面白かったのは、西洋と東洋をつないでいるんだなぁと感じた事。
ラビオリと餃子の中間のような食べ物を見つけたり、
顔立ちや言語の文字や響きが、どことなくアジアを感じさせてくれました。
それから、日本製品をスーパーで結構見かけて、
なんだかんだ隣の国なんだなぁと嬉しくなりました。
さて、今回参加していたのはほぼ交換留学生なので、
当然色んな国のミックスが発生します。
みんなそれぞれに個性的なのですが、
背景にある文化の違いをちょくちょく感じて面白かったです。
実は、旅行の最後にトラブルがありまして、
予定していた飛行機のチェックインに間に合わず、
別の飛行機のチケットを買い直して帰国したのですが。
確かに、最後の集合時間はギリギリだった。
更に追い打ちをかけたのが、バスが遅れるという災難。
この旅行をオーガナイズしてくれていたスウェーデン人の子が激凹みする中、
彼女には特に不平も言わず、割とあっさりチケットを買い直す留学生。
お金持ちの学生が多いとは聞いていたけど・・・などと思っていると
どうやら彼ら、お金がExchange Committeeから戻ってくると考えているモヨウ。
普段はすっごく優しいシンガポール人の友人ですら、
「僕たちに非は無い。お金は絶対戻ってくる。」って。
オーガナイザーだって学生で、いってみれば友人。
集合時間については確かに彼らのミスだったかもしれないけど、
戻ってこなくても仕方ないなぁと思ってた日本人2名は、
自分たちが交渉の土俵にも立てていないことを痛感したのでした。
「何とか、お金を取り戻す方法を探すから」と言ってくれたオーガナイザーに、
メキシコ人の友達が「私も今それを考えていたの。」と返したことにもびっくり。
私は「気にしないで」「仕方ないよ」としか言えなかった・・・。
ただしその後、そのメキシコ人が「何か売ろうと思うの。」と続けて更にびっくり。
にっこり大らかな微笑みを浮かべる彼女が大好きになりました。
文化の違い、考え方の違い
そしてそもそもの環境の違いはあるけど、
それでも人はそれぞれの社会を構築する上でどこかで調和している訳で、
それが協調なのか、権利の主張なのか、ユーモアなのか・・・。
ベストミックスはどこにあるのかなぁ、などと考えさせられた最終日でした。
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