ここぞとばかりに書き溜めしておこうと目論むマリ@Kelloggです。引き続きクラブ活動について紹介したいと思います。
米国のMBAではクラブ活動が盛んです。クラブ活動といっても、高校の部活というより、大学のサークルに近いです。Kelloggには194ものオフィシャルクラブが存在しています。非公式なクラブ(日本人会は非公式)も入れると、もっとあるはずです。オフィシャルクラブには、学校から活動資金が出る、KelloggGroupsのインフラ(Website、ML、カレンダー等)が使える、スポンサーが集めやすくなるなどのメリットがある一方で、会計報告が大変、若干活動に制約がでるなどのデメリットがあるようです。
クラブ活動は主に、キャリア系クラブ、民族系クラブ、スポーツ系クラブ、文化系クラブ、ファミリー向けクラブのカテゴリに分けることができます。私は日本人会も含めると5つのクラブに参加しています。(相変わらず色々やり過ぎ…汗)
自分の入っているクラブとKelloggとして特徴的なクラブを中心に、具体的に紹介させて頂きますね。
■キャリア系クラブ
たぶん一番活動が盛んなのは、キャリア系クラブです。コンサルクラブ、マーケティングクラブ、アントレクラブ、ファミリービジネスクラブ、PE/VCクラブ、ヘルスケア&バイオクラブ、ラグジュアリーブランド&リテールクラブ、スポーツビジネスクラブなどなど、数え上げたらきりがないくらい、目指す業界や関心によって色々あります。活動内容としては、ゲストを呼んで講演会をしたり、就活対策の勉強会をしたり、キャリアトレックに行ったり、色々です。
私はビジネスを通じたソーシャルインパクトについて考えるNet Impact Clubと、新興国マーケットのビジネスについて考えるEmerging Markets Clubに所属しています。
先週末は、年に一度、世界中のビジネススクールのNet Impactチャプターが一堂に会するNet Impact Conferenceに参加してきました。今年はUniversity of MichiganのRoss School of Businessがホスト校で、Michigan州Ann Arborで開催されました。
Ross School of Businessはまだ設立して2年目とかで、建物が新しくてキレイ。Ann Arborの街自体もちょっとヨーロッパ的でこじんまりとして可愛かったです。大学以外は何もない田舎だけど。
Rossは、コアコンピタンス経営、BOPビジネスなどのコンセプトで有名なC. K. Prahalad教授(今年4月に死去)がいたビジネススクールで、彼の影響なのかRossはソーシャル領域を強みにしようと注力しているらしく、カンファレンスに登壇していた戦略やファイナンスの教授たちも、Value basedな人たちでした。
Conscious Capitalism in Business: Rethinking the Way We Do Businessというセッションで登壇するRossのThomas Neil Gladwin教授。個人的にはちょっと極端な彼より、Gautam Kaulというシカゴ学派のファイナンス教授の語り口に惹かれました。Rossでもすごい人気みたい。こういうビジネススクールの指導者が日本にも増えると素敵。
もちろんカンファレンスには他大学の教授や、大手企業経営者、社会起業家やNPO関係者がたくさん登壇していました。木曜~土曜の3日間でしたが、大御所の基調講演の他にも、一日に3つあるタイムスロット毎に20くらいのセッションが開催されていて、あれもこれも聞きたいのにどうしよぅって困ってしまいました。
Generation Investment Managementのシニアパートナー David Blood氏(元Goldman SachsアセットマネジメントCEO)によるKeynote speech。
私の修論テーマであるImpact Investment関連の講演やセッションも豊富で、良い勉強になりました。印象に残ったのは、あるSocial Venture Capitalistのパネリストが言っていた「インベストメントサイドのトピックは最高にホットだし盛り上がっているけど、もっと大事なのはの起業家サイドのパイプラインだということを忘れないようにしなければならない。お金が集まっても、投資に値するアイディアや技術がないと意味がない」ということ。当たり前のようですが、ファイナンスのことを中心に考えているとうっかりしがちなので、心に留めておこうと思いました。
わりと強行スケジュールで、帰りもAnn ArborからEvanstonまで約4時間のドライブでしたが、同じ関心を持ったクラブメイトとの議論も濃く、刺激になりました。
ちなみにEmerging Markets Clubについてもチラっと触れると、ここでエマージングというと以下の国々を指すみたいです。韓国が入ってるのが個人的にはビックリしました。
■民族系クラブ
これは言葉の通り、出身国や地域を中心に組成されているクラブです。中には、出身以外の人で、その国/地域で働いたことがある、その国/地域の文化に興味がある、といった人も参加しているクラブもあります。主な活動内容は、その国/地域にゆかりのある人々同士の交流、その国/地域におけるキャリアサポート、他Kellogg生に対する文化紹介です。Hispanic、Chinese、Indian、Korean、African、Jewish、Canadian、Southeast Asiaなどなど、こちらもたくさんあります。
日本人会は現在非公式ですが非常にしっかりした組織構成となっており、毎月会社の会議のような定例ミーティングがあります。もちろんエクスチェンジも参加させて頂いています。
今週金曜のTG(毎週金曜はThank God it's Fridayで、アトリウムで大量のビールが無料でサーブされ、順番に色々なクラブがホストを務めます)では、Asian Food Festivalというイベントがあり、アジア各地域の民族系クラブが、地元料理を出品して売上を競い合う予定です。日本人会の出し物は、焼きそばとたこ焼きです。
■文化系クラブ
これも趣味やジェンダーにまつわるものからボランティアまで色々あります。
趣味系だと、Kelloggerに笑いと感動を与えてくれるSpecial K!(もちろん名前の由来は例のシリアル)は名物です。コメディ系のミュージカルサークルで年に2回公演をやるのですが、ステージに立つアクターだけでなく、ライブバンドや照明、音響スタッフ、それからマーケスタッフなど含めると全部で100人以上が関わっているというサークルです。10月に新歓公演を見に行ったのですが、本当に2時間笑いっぱなしで、終わった後はひたすら感心してしまいました。アクターたちは本番前は週20時間練習していたとか。私も参加したかったけれど、次の公演は春。この時ばかりは、Kelloggに入学すれば良かったなぁと本気で思いました。笑
代わりにといってはなんですが、私はKelloggarhythmという女性アカペラクラブに入っています。Special K!に比べたら規模は小さいですが、12月末に帰国してしまうエクスチェンジの私のために(以前に書いたとおりなぜか完全にダンス&歌キャラになっている)、Thanksgivingの後にミニコンサートを開催してくれるという、小回りのききようです。笑
ジェンダー系で一際目立った存在なのは、GLMA(Gay&Lesbian Management Association)です。このクラブ自体は他の大学でも珍しくないのですが、なぜGLMAが目立っているかというと、Drag TGというこれまたKellogg名物のイベントをホストしているからです。
今年のDrag TGはちょうど先週の金曜で、私はNet Impact Conferenceに出ていたので泣く泣く参加を断念したのですが、お祭り好きの男子学生たちが女装をし、女子学生が男装をしてパフォーマンスします。中間テスト直後ということもあり、異様に盛り上がるイベントです。
もうひとつジェンダー系として、Women's Business Associationというのがあります。これは女性Kelloggerのためのクラブで、キャリアからプライベートまでの幅広い支援をするメンター制度や、ネットワーキングイベント、女性のためのキャリアセミナーなどを開催しているようです。(私は幽霊部員)
その他ボランティア系のクラブもたくさんありますが、私はその中でNeighborhood Business Initiativeという、シカゴ近郊のNPOに対するコンサルティングサービスを提供するクラブに参加しています。私たち5名のグループのクライアントは、Andersonvilleという、Evanstonから車で20分ほどいった街にあるSwedish American Museumです。この移民系ミュージアムのマーケティング戦略立案のお手伝いをしています。
■スポーツ系クラブ
これまた何でもあります。Golf、Football、American Football、Tennis、Basketball、Scubaなどなど。
中でも人気なのがSki & Snowboard Club。他校の学生でもKelloggといえば知っている(らしい、AKは知ってた)年末の名物行事、Ski Tripを主催しているクラブです。このSki Tripには毎年700名近くの学生が参加し、1週間をスキーリゾートで過ごします。今年はColorado州のAspen Snowmassに行きます。私もこのSki tripに参加してから、帰国する予定です。(修論は???)
■ファミリー向けクラブ
家族がいらっしゃる方にとっても、Kelloggは手厚いサポートで有名みたいです。学生の旦那さんや奥さん、婚約者や恋人は”Joint Ventures”(通称JV)と呼ばれ、JV向けのクラブやイベントもとっても豊富です。英会話クラスや料理教室、シカゴカルチャー体験のイベントが開催されている他、なんと、びっくりなことに、JVはKelloggの授業が無料で聴講できるのです。私の履修しているSEEK系のナイトクラスにもJVの聴講者が何名か来ていますが、普通に一緒に議論したり、本人が希望すればプレゼンに参加したりもしています。もちろん、奥さんがKellogg生で旦那さんがJVのこともあります。JVの中には専業主婦もいれば、シカゴ近郊の企業やNPOで働いている人、McManus(学生寮)のテレフォンカンファレンスルームを使って、欧州での仕事を遠隔で続けているツワモノまでいます。
私は利用者でないのでよく分かりませんが、子供向けには、Kellogg Kidsという幼稚園(?)みたいなクラブもあるみたいです。
はい、また長くなりました。今日はここまで。ごきげんよう。
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