2011/03/24

健康食品とブランド品

  大阪より HAT です。健康食品会社に勤める人が近くにいるので最近は糖質、脂肪を体に貯めないサプリメントのモニターになっている。

  効いているのか、効いていないのか分からないのが健康食品の特徴らしい。効きすぎると薬になるし、全く効かないと誰も飲まなくなる。健康食品を飲みながら、フランスで勉強したブランド品との類似点が思い浮かんだ。

  ①効果(質)が分かりにくい
  前述の通り健康食品は効果が分かりにくいのが特徴だが、ブランド品も質がいいかどうかは不明だ。「なんとなくよさそうだ」がブランド品のキーワードだろうが、客観的な証明は誰にもできない。

  ②原価率が著しく低い
  健康食品の原価率は10%以下と言われる。余り安すぎると逆に売れないそうだ。これもブランド品とよく似ていて、価格の大部分はマーケティング費用が占める。

  ③イメージキャラクター
  ブランド品の広告には、著名な俳優や女優がよく登場する。健康食品の場合もスポーツ選手が「続けてます!」等のキャッチフレーズを使い、商品を宣伝している。

  ただ、健康食品とブランド品の違いは市場規模だろう。健康食品は基本的に国内(日本)向け、ブランド品は世界規模で商品展開している。マーケティングは奥が深い。
  

2011/03/20

縮小均衡

  大阪より HAT です。こちらでは車で移動しているが、コンビニやスーパーの照明が消されているところが目立つ。

  説明によると、震災により節電に努めているとのこと。しかし、関西から関東に送電できる量は限られており、大阪で節電をする必要はないと関西電力は話している。

  感情的には理解できるが、日本経済にとってこれが正しいことかどうかは議論があるところだ。円高の進行によってデフレ圧力は強まっており、節電する必要がない人々が節約するとますます経済は縮小傾向になる(関東で必要なものを買い控える等の配慮がいるのは言うまでもない)。

  以前から「金持ちは金を使うべき」と思っていたが、こういう状況で全員が節約すると社会にとって悪影響を与える可能性もある。なので、お金を使える人はお金を使うべきである。
  

2011/03/17

円急騰

  皆様、ご無沙汰しております。大阪より HAT です。
  
  KBS 学位授与式の中止が決まり、皆さんと会えなくなり大変残念です。独り言になるかもしてませんが、このブログを通じて皆さんと繋がりを感じられればと思いました。(mari 姫、だめならそう言ってね。)
  
  先程、15年11ヶ月ぶりに円が1ドル79円台に入った。「通常、災害が起こった国の通貨は売られるはずなのになんでや!」と大阪にいるので関西弁で突っ込んでみたが、今回はその災害が理由で円が急騰していると思われる。
  
  阪神大震災の時とは違い、保険会社が被災者への補償金を支払うと発表した。今回の補償に必要な額は6,000億円と言われており、外貨で運用している保険会社が円買いを行って補償に当てるのではという思惑がニューヨーク、ロンドンで流れているようである。
  
  保険会社には円建ての手元流動資金が1兆円以上あり、外貨を売る必要はない筈だが外国人投資家の思惑は止められないようだ。現在、車で移動していることからガソリンを入れることがあるが、日本に帰ってきてから価格は上昇の一方だ。石油はドル価格で取引されるから、円高はガソリン等の資源価格高騰を食い止める作用もあり、一概に日本経済に悪いとは言えない面もある。
  
  当局が何らかの動きを取る可能性はあるが、Y 教授の名言である「大局観を大切に!」をもとに判断してもらいたいものだ。