2010/10/30

フランス雑感2

 こんにちは。村井です。昨日2つ目の科目New Approaches to Media and Advertisingが終了しました。前半は新しい広告手法に関する講義がほとんどでした。日本ではあまりなじみのない、ストリートマーケティングやゲリラマーケティングに関する内容は興味深かったです。こうした広告は、日本では道路交通法などに抵触しそうなものが多かったので、日本ではあまり進んでいないのかなあと思いました。今回のグループワークは、自動車の広告キャンペーンに関する15分程度のプレゼンと、それに関する20枚超のレポート作成でした。具体的には、グループ毎に欧州の自動車メーカーが1社割り当てられ、与えられた会社のスウェーデンでの自動車広告キャンペーンを考えるという内容です。僕らのグループはSAABが割り当てられました。
 先日、フランスという国について書きましたが、今日はこれまで一緒にグループワークをやったフランス人について書いてみたいと思います。まず、フランス人の英語について。もちろん個人差があります(もちろん上手い人もいます)が、彼らはフランス語と英語を混在させてしゃべる傾向があります。授業中も時々フランス人が質問するのを聞いていて、何を言っているのか良く分からないことがあり、先生分かるのかなあと思ってみていると、フランス人以外の先生は、案の定質問を上手くかわして早々と次の話題に移ることが多かったように思います。先生がフランス人の場合は、質問を理解して返答しているので、俗に言うニホンゴ英語みたいなものがフランスにもあるのでしょう。確かに良く聞いてみると、英語の語順がフランス語の語順になっていたり(例えばinteresting storyならばstory interestingのように)、また、of がdeになっていたりと、英語の中にフランス語の要素がたっぷりつまっていました(笑)。それでも彼らと2週間やっていると、後半では本当に聞きづらかった人の英語でもある程度分かるようになるので人間の適応力というのはすごいなと感心したのでした。昔会社にカンボジア人が来たことがあるのですが、フランスの植民地だった影響もあって、その人達がしゃべる英語もフランス語の影響を受けていました。「h」を発音しないんですね。俗に言う無音のアッシュです。なので例えば彼らは「fish」をフィスと言っていました。初めて聞いたときに何それって思いましたが、くせを理解するとその人たちの英語も理解できるようになります。こんな感じなので、フランス人は僕が英語をしゃべれないと思うわけですが、しゃべれないんじゃなくて君の英語がおかしいから何を聞かれているのか分からず返事ができないというのが的を射た答えです。それにどちらかと言えばフランス語に近い癖の強い英語をしゃべる人ばかりが良く話しかけてくる。河田さんは、インド人の英語がすごく聞きづらいと言っていましたが、僕がインド人と話した限りでは彼らは英語を話していました。聞きとりにくいのは確かですし、強いくせはありましたが。
 まあ、それでも資料作りは順調に進みまして、発表も当日の朝に自分が説明するページを割り当てられ、アドリブで最後のプレゼンを流暢にこなしたので、彼らに僕もそれなりに英語はできるんだよということを理解してもらえたんじゃないでしょうか。前回のStrategyのプレゼンも前半はフランス人ばかりと一緒だったので似たような状況にありました。ただ、その時は中国系と(多分)アラブ系のフランス人がいたので、その人達にフランス人の英語(?)を英語に翻訳してもらって意思疎通を図りました(笑)。面白いのは、僕が理解できない英語をしゃべる人は、逆に僕の話す英語も理解できないということです。アメリカやイギリスの語学学校に行ってもフランス人はほとんどいないので、フランスでは独自の英語が発達しているのではないかと感じる今日この頃です。(補足:日本人の英語も、発音の面からは日本人とあまり接点がないアメリカ人にとっては聞きづらいということを付け加えておきます。なのでフランス人の英語を非難しているわけではありません。)
 来週から新しい授業が始まりますが、また似たような状況になるのだろうか?いやならない(反語)。というかなって欲しくないなぁ・・。国籍混ぜて欲しいよ、正直。数の面からも意思疎通の面からもフランス人ばかりとのグループワークはかなりアウェイ状態です。ちなみにグループのメンバーは先生から指定されるのでこちらに選択の余地はありません(トホホ)。
 ところで、先日マクドナルドのキャンペーンでDVDが当たり、授業も一段落したので昨日息抜きにその映画を見ました。タイトルは007の「Quantum of Solace」(邦題:慰めの報酬)でした。言語はもちろん英語かフランス語しかありませんので、英語で見ました。日本語字幕なしでアクションものをどこまで理解できるかなあと思いつつ見ていましたが、自分のこれまでの尺度で比較して、今までにない理解度の高さに自分でも驚きでした。ここ数ヶ月いろんな英語を聞いていたので、理解できる英語の幅(国ごとの英語の違い)が広がったのかなあと感じた次第です。某航空会社のキャッチコピーに「鍛えた翼は強い」というのがありますが、差し詰め「鍛えた”耳”は強い」といったところでしょうか(笑笑笑)。でもジェームスボンド役のダニエル・クレイグの英語が相当早くて難しかったです。あとで調べてみると彼はイギリス出身の俳優でした。ハリウッド映画だけど、彼の英語はイギリス英語なのでしょうか???
 11月は1週間の休みが2回あるので、アイルランドとアイスランドに行く予定です。アイルランドではビジネス英語研修を1週間受けることにしています。アイスランドでは、4日間で世界最大の露天風呂であるブルーラグーンと、冬の風物詩オーロラを見てこようと思っています。アイスランドは自然エネルギーの宝庫で、電力のほとんどが地熱発電などのクリーンエネルギーで賄われている珍しい国です。ブルーラグーンにおいても、地熱発電で利用された地下熱水が再利用されているらしいです。

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