2011/01/02

牛丼とバゲット

  フランスより HAT です。昨日、イスラエルから帰ってきました。ファラエルというユダヤ料理が美味しかったです(日本にもあるか帰ったら探してみよう)。

  さて、フランス人にとってのパンは日本人の米に対する認識に近いような気がします。写真のような50センチくらいのバゲットがどこでも1ユーロくらいで売られています。店によっては紙に包まずそのまま渡されることもあるので、手で握って手で食べる寿司の感覚に近いのかな(全然違うか?)。

  さて、こちらの授業で「Business Economics」という授業があり、これが一番難しかったのだが、とても面白かった。「バゲットの値段がなぜ1ユーロなのか?」という問題に対して、経済学における弾力性を用いて解答するケースがあった。

  これは「牛丼の値段がなぜ280円なのか?」という問題に近くて、解答としては「280円まで牛丼は弾力的であり(価格を下げれば需要が増える)、それ以下になると非弾力的になるから(価格を下げてもそれ程需要が増えない)」という感じ。

  フランスのバゲットも1.5ユーロから1ユーロまで値段を下げたら需要が増えるのだろうが、0.5ユーロまで下げても1ユーロの時とそれ程需要が変わらないと市場が判断しているからこの値段に落ち着いたと経済学は考えるようである。

  牛丼屋の経営陣が弾力性を基に280円という値段設定にしたかどうかは不明だが、日々の業務から経験則的に弾力性を感じてこの価格にしたのかもしれない。そんなこんなでとても牛丼が食べたくなるお話でした。日本に居た時には絶対食べなかったのになぁ。

  

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