フランスより HAT です。こちらでは時折、「恐怖によるマーケティング」という単語が出てきますが、これは結構日常目の当たりにする戦法です。
一般的なものは限定商品でしょう。「今買わなければ後で買えませんよ」、「今だけですよ」等のセールストークが様々な場所で飛び交う。不動産取引でもこの手法は取られていて、「この物件は今決めないと、すぐなくなりますよ」というセリフも聞きなれたものだ。
自分が所属していた組織がこの手法を使ったのは、2002年で当時は日本が金融不安の最高潮にあった。その頃は経営体力があった外資系金融機関は、「預金封鎖」等という法律スレスレの単語を使い、日本の金融機関に資産を預けることがいかに危険かということを偉そうに語っていたものだ。
時は流れ2008年になると、逆に外資系金融機関が危ないという話になる。悪いことはできないもので、今度は日本の金融機関が「外資は危ないですよ」というセールスをはじめ、日本にあった外資系金融機関は多くの資産を失った。因果応報はマーケティングにも当てはまるようで、競争相手を対象にした「恐怖マーケティング」は避けた方がよさそうである。
まあ、外資系金融の人達はこりないので、ほとぼりがさめたらまたやりそうだな。
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