2011/01/08

外国語の普及率


  フランスより HAT です。欧州の中には北欧やドイツのように英語が通じることの多い国もあれば、フランスみたいに余り通じない国もあります。日本もどちらかと言えば余り通じない部類に入るのでしょうが、それには歴史的な背景もあるようです。
  
  日本は明治維新の際、全ての学術的用語を日本語訳して導入しました。医学、経済学、物理学など、外国語を用いることなく、研究が行われるような下地を作ることにしたのです。先人達の苦悩は大変なものだったでしょうが、自然科学の分野で日本が最先端を走るきっかけになったともいえます。
  
  フランスも日本同様、全ての用語を自国の言語に変えた国であります。この手法を取ったのは例外的らしく、KBSのA教授によると「全て自国語でやれるのは日本とフランスだけ」とのこと。日本とフランスで英語が通じにくいのは、「使う必要がないから」とも考えられ、一長一短の様にも考えられます。
  
  もう一つ日仏の共通点を上げると、食べ物と美味しさと女性の美しさでしょう。かの有名なKBSのO准教授の名言に、「食べ物が美味しく、女性が美しい国は滅ばない」がありますが、そう考えると日本は大丈夫なのかなぁという気がしてきます。何の根拠もないけど。
  
  但し、フランスの場合は観光客が外国から勝手にやってきてくれて外貨を落とし、「質がいいから」という根拠なき理由で、ブランド品を外国人が大量に購入してくれます。マーケティングでいうと、究極の「プル戦略国家」であり、フランス人が外国語を学ぶ必要が少なく、向こうから「買わせて下さい」と頼んでくるので、しょうがなく売ってやるかという感じかな。
  
  日本の場合は島国ということもあり、自分から「へいお客さん、いい商品がありまっせ」と外国に売り込んでいく必要が今後もあるでしょう。日本が「プッシュ戦略国家」である以上、できるだけ多くの人が外国語を学び、外に出ていかざるを得ないはず。将来的には、日本の若者を海外に送り出す仕事に従事したいと考える今日この頃であります。
  
  

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