2011/01/03

日本マニア


  フランスより HAT です。外国にいると「日本マニア」と呼ばれる人達に時折遭遇しますが、フランスではその確率が高いような気がします。

  彼らの典型的な質問は、「なぜ豊臣秀吉が将軍になれなかったか?」であり、かれこれ4回くらい聞いたような気がするなあ。日本史に詳しい外国人の中では織田信長(写真参照)が人気で、その理由として、天皇制に従わなかった点があるようだ。

  日本の歴史的人物で天下を取ったり、政変を起こした人達は基本的に天皇制を重んじているようだ。その例として、将軍になったり、太政官政府(明治政府)を作ったりするなどして、天皇の名の下で権力を掌握するのが一般的である。 戦後のGHQでさえそうだった。

  織田信長は当時の天皇から将軍就任の要請を受けていたようだが、これを断り自らの手で新しい政治制度を作ろうと試みていたようである。日本史においてこの行動は例外的であり、「なんで俺が天皇に従わないといけないんだ」という考え方が斬新で海外でも人気のようである。

  ビジネスの世界でも既存の考えを否定するリーダーは人気があり、普通の企業ではあり得ないような資金調達が可能なソフトバンクは経営者はその典型か?但し、ライブドアの例もあるのでやり方を良く考えないといけないのかもしれない。

  現在は戦国時代と違って、新しい考え方やビジネスを導入しても法律や制度が追い付いていないとうまくいかない場合も往々にしてある。そこはやはりバランスなのだろうか。
  

2 件のコメント:

  1. しょうたかです。
    同様の理由で、日本史上最強の武将は足利義満だと思われます。
    実際に天皇制を廃止させる寸前までいったのは義満だけです。
    その足利幕府が信長に滅ぼされたのは皮肉な巡り合わせですね。

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  2. なるほど、義満もその類だったのですね。
    現在でも皇室を残している国が多いということは政治的に便利ということなのか。

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