2010/12/01

Course Bidding


ども。Hide@Chicago Boothです。

実は昨日までグアテマラ、ホンジュラスに旅行に行ってきました。
Chicago Boothにて自分が勉強させてもらっている学期(Autumn quarter)は、全体としての期間は短いのですがその代わりに大きな中休みがなく、Thanksgiving holidaysとして先週の木、金、土曜が休みになったのみなのです。ということで、今週頭とくっつけて、中米にリフレッシュに行ってきましたという感じです。ただ、あっち行ってまで課題をやっていた自分が悲しくなりますが…。旅行についてはまた追って。

さて、今回はChicago Boothの学期開始前のハイライトとも言える"Course Bidding"(履修制度)について少しだけ。

KBSでは、履修したい科目は基本的にはすべて履修できますよね。しかしこれは、
> 基礎科目を必修で課され、選択科目の人気がある程度分散すること
> 1学年が100人程度の規模であること
> 大人数の場合は(いいか悪いかは別にして)大教室という奥の手あり
というKBSが故にが成せる業であり、先日お伝えしたように、フルタイムだけで1,100人もいるChicago Boothではそうはいかないのです。(他大ももちろん然り)
ということで、各学生の履修申告を公平に決定するための仕組みがCourse Biddingということになります。

"Bid"というと、オークション等を思い出すかと思いますが、まさにその通りです。
各学生が所定のポイント数を所有しており、履修したい科目に対して所有しているポイントの中から自分で決定したポイント数を文字通りBidするのです。
この手続きはすべてChicago Boothのポータルサイト内の"iBid"というページで行われ、消費ポイントの決定プロセスは、たとえば60人履修できる科目に61人Bidしたとしたら、各PhaseのDeadlineのタイミングでポイントの高い順番で履修可能となり、60番目の人がBidしたポイント数(つまり履修できる人の中で最低のポイント数)が一律消費されるということになります。1番目の人が10,000ポイント、60番目の人が1,000ポイントだとしたら、1番目~60番目の履修できる人全員が1,000ポイントを消費すると。なお、61番目の人が900ポイントBidしていたとしても、結果的にその人は履修できず、ポイント消費もされないということになります。
ちなみに、Bidした人の数が定数の60に満たない場合は、全員消費ポイントなしで履修可能となります。あと、このポイントというのは単位を取得すると一定数補充されます。(IP生には関係ないですが)

公平性が保たれると同時に、この仕組みのメリットが2つあると思っています。
> 授業の人気度がオープンになる
> 学生の(特に人気の)授業に対するコミットメントが高まる
前者については、各授業が過去に何ポイントで履修できたかがサイトで一目瞭然になるので、履修の際の参考になるのと同時に、教授サイドのモチベート材料にもなるでしょうし、後者については、限られたポイントを各授業にアサインしていくわけですから、シレっと紙だけ出して履修するよりは自ずと学生のコミットメントも高まるというわけです。

ちなみに交換留学生の履修に関する現地生との差別、区別は一切ありません。一点だけ強いて言えば、Prerequisites(履修にあたって、事前に履修が推奨される科目)が"Strict"に指定されている場合、それに代わる授業を自分の学校で受講済みであることを事前に教授にメールで説明して了解を得る必要があるということくらいでしょうか。

しかしこのCourse Bidding、履修段階から学生の戦略的思考が試されるプロセスで、1学期だけしか受けられない我々にとってはドキドキものでしたが、なかなかもってよくできたシステムです。
システマチックでフェアネス、履修できるかどうかは自己責任。Chicago Boothらしいと言ってもいいのかもしれません。

ではでは。

Hide@Chicago Booth

0 件のコメント:

コメントを投稿