2010/12/21

飛べない鳥


  フランスより HAT です。こちらは100年に一度の寒波が押し寄せており、ひざ下近くまで雪が積もっております。航空、鉄道等の交通機関は大混乱。先週帰省する筈だった学生達が数人寮に残っており、そのせいか外で雪に突っ込む荒くれ者も登場しています。
  
  私も今日はパリに出かけるはずだったのが、電車が止まっていたため動けずじまい。全く動かない電車の姿を見て、飛べない鳥を思い出すのでした。飛べない鳥のことを考えると、スペースシャトル・チャレンジャー号が脳裏に浮かぶのでした。
  
  1984年に打ち上げに失敗したアメリカのスペースシャトル、チャレンジャー号。スペースシャトルには特殊なモーターが使われており、3つの会社が商品を提供していたが、どの会社の商品がチャレンジャー号に使われているかは事故報告がなされた半年後まで誰も知らないはずだった。
  
  しかしながら、チャレンジャー号が打ち上げに失敗した映像が流れた時点で商品提供していた1社の株価が急落、制限いっぱいまで売り込まれたのでした。興味深かったのは、チャレンジャー号に商品提供していなかった2社の株価は殆ど変動なし。米金融界における都市伝説として、証券外務員の研修などでいまだに語り継がれています。
  
  一方で、フランスの鉄道会社は株価を気にする必要はありません。なぜなら、フランスの鉄道会社の殆どは国営であるから。雪が積もりすぎて外に出るのも困難になっており、家にある食料はピーナッツのみ。雪国の人達は辛抱強くなるという話を思い出しながら、ピーナッツをかじるのでした。
  
  そういえば、母親が福井出身なので自分にも雪国の血が半分流れていたなぁ。でも、雪国での生活はもうええわ。
  

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