2010/12/15

結果は戦う前から決まっている


  フランスより HAT です。何度か登場しているブランド・マネジメントの最後の授業があり、ラルフ・ローレンのマーケティング・ヘッドがやってきました。彼女の前で、実際に学生がラルフ・ローレンのマーケティング戦略を提案するという血沸き肉躍るプロジェクトでありました。
  
  今回のグループは、メキシコ人、チリ人、ドイツ人、シンガポール人、日本人という内訳。9グループがプレゼンを行う予定であったため、最後の方は時間がなくなることが予想されたため、私は最初にプレゼンすることを提案しました。 
  
  しかしながら、当日授業が始まってもドイツ人、シンガポール人が来ない。10分後に現れたものの、ドイツ人から携帯にメールが入り、「プレゼンを一部修正しており(今頃?)、後の方で発表したい」とのこと。この時点で、「負けた」と思いました。
  
  結果として5番目に発表することになり、十分な議論の時間もなく終了。悲惨なのは最後のグループで、授業終了時刻になったため、プレゼンの途中で強制終了させられる形に。KBS 時代にプレゼンに「これでもか!」という準備時間をかけていたのは、大変意味があったことだと再認識させられる瞬間でありました。
 
  さて、私はラルフ・ローレンのデパート戦略提案を担当しました。パリにあるデパートに赴き、実際に顧客数を数え、年齢層を見て、統計を含めた発表を行いました。もう一人の日本人も、デパートに行って実際の顧客状況を確認していました。
  
  ただ、他のグループは現場で詳しい調査を行った形跡はなく、ウェブ上の情報を集めて、「こうすべきだと思います」でプレゼン終了。KBS の教育の特徴を垣間見た瞬間でありました。
  
  驚いたのは、ラルフ・ローレンのマーケティング・ヘッドも実際にデパートに行ったことは殆どない様子で、それをせずに会議室で議論する風景を思い浮かべながら違和感を感じたのであります。KBS の委員長が「現場だ!」を口癖にされていたのを懐かしく思いながら、MBA 教育とは何かを考えさせられた時間でありました。 
  
  一番プレゼンがうまいと感じたのは、カナダ人の留学生。彼とは他でも同じ授業があったが、飛びぬけて優秀な印象。どこの学校でも一人はこういう人がいるのだなあ、と努力では越えられない高い壁を感じたのであります。  

  

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