2010/12/28

格差がなくならない理由


  イスラエルより HAT です。本日はテルアビブから発信しています。ユダヤ国家であるイスラエルにはクリスマスがなく、年末でも店が開いています。また、アメリカで働いていた時の友人に会うためにテルアビブにやってきました。

  ニューヨークのマンハッタンに住む約4分の1がユダヤ人(Jewish)であり、「New York」 をもじって、「Jew York」 と呼ばれている程です。アメリカの医師の中ではユダヤ人の比率が最も多く、メディア、金融の多くもユダヤ人が支配していると言われます。

  ユダヤ人の友人と再会を果たし、2007年にある金融機関が発表した機関投資家向けのレポートの話になりました。そのレポートによると、アメリカの90%の富は10%の富裕層が所有しており、2050年には99%の富を1%の層が持つことになるというものです。

  ここまではよく聞かれる話なのですが、興味深かったのはレポートの最終部分。それによると、アメリカで格差がなくならないのは、貧困層もいつか富裕層になれると信じているからであるというのです。しかしながら、全員が富裕層になるとそれはもはや資本主義ではなく、起りえないはず。アメリカがあれほど共産主義を嫌うのは、もしかしたら共産主義革命が最も起りやすい社会だからではないかという話になりました。

  オバマ大統領がアメリカで国民健康保険を導入しようとしていますが、大手メディアはこれに対してネガティブな報道をしているとユダヤ人の友人は言います。日本でもオバマ大統領の支持率低下はニュースになっていますが、これは多くの広告を提供している米国の医療保険会社がメディアに圧力をかけ、次の選挙でオバマ大統領を当選させないような報道をさせているとのこと(親オバマ報道をするメディアには、「広告を取り下げるぞ」と脅すらしい)。

  彼の話が本当かどうかは分かりませんが、国民健康保険 = 社会主義と考えるアメリカ人は未だに多いのも事実。また、医療保険会社から献金を受けている何人かの国会議員(特に共和党系)は、「国民健康保険 = 社会主義」のシュプレヒコールを集会であげているほどです。

  アメリカで働いていた時も周りにはユダヤ人が多かったのですが、彼らの考えの中で「知識は奪われない」というのに一番共感を覚えた記憶があります。歴史的に迫害を受けた彼らの唯一の望みは教育であり、知識であったことの現れと言えるでしょう。

  第二次大戦時にユダヤ人から受け取った戦費の代わりとして、英米が渡したと言われるイスラエルの地で色々と考えさせられる一幕でありました。

  

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