2010/11/24
The University of Chicago Booth School of Business
皆さん、おはようございます。
Hide@Chicago Boothです。ご無沙汰してます。
前回からだいぶ時間が経ってしまいましたが、ようやく2回目の投稿です。今回は学校について。(授業についてはまた別途)
The University of Chicago Booth School of Business(Chicago Booth)は、1898年(世界で2番目)に設立された長い歴史のあるビジネススクールで、現在もトップビジネススクールとして国際的にも広く認知されています。Full-Time(1,100)、Evening/Weekend(1,400)、Executive(520)MBAにPhD(120)と、フルレンジのカリキュラムを提供していて、その学生数(トータル3,140!)たるやKBSの比ではありません…。
※()内は典型的な学生数
1学年に500人も600人も学生がいて、しかもBoothは授業の自由度が高いので1年生、2年生ごちゃまぜなんですけど、そんな環境って想像できます?毎日自己紹介しても2年で終わらないし、ハッキリ言って覚えきれないとのこと…。
対外的な評価も高く、有名誌のランキング(Full-Time)は以下の通り。まぁどう捉えるかは It's up to you。
#1 BusinessWeek biennial rankings, 2010
#1 The Economist, 2010
#5 (tie) U.S. New & World Report, 2010
#9 Financial Times, 2010
#4 Forbes biennial rankings, 2009
#1 BusinessWeek biennial rankings, 2008
ただ、企業派遣の皆さん、会社に説明するのは楽です笑。
あ、ちなみに"Booth"というのは、投資家で実業家のDavid G. Booth(MBA1971)という人が30億ドルという膨大な額の寄付を、母校である同ビジネススクール(元々はChicago GSB : Graduate School of Businessと呼ばれていた)に贈ったことに因ります。変な名前だけどお金もらったんだからしょうがない…。
キャンパスは、Full-Time生がメインで使用するHarper Center、Evening/Weekend生のためのダウンタウン所在のGleacher Centerの2ヶ所。
Harper Centerは"Hyde Park"という、ダウンタウンから南へ約11 km に位置する、緑の多い閑静な住宅街エリア(オバマ大統領の家もあります!)にある、シカゴ大学メインキャンパス内にあります。自然に囲まれた素晴らしいエリアで、建物や自然を見て回っているだけで癒されます。ただ、ダウンタウン在住の場合、通学にはメトラというアナログな電車(未だに車掌さんが切符を車内で確認するという…)か、バスにてドア・ツー・ドアでたいてい約40分くらいかかるのが難点。
Gleacher Centerはダウンタウンのシカゴリバー沿いに位置し、アクセスの良い立地で、ダウンタウン在住のメンバーとのグループワークや自習等に活用できます。今もGleacher Centerでのグループワークが終わった後、自習室にてこのブログを書いているという。
若干写真をば。
University of Chicago Policeのパトカーが毎日巡回してます。というのもシカゴのSouthってかなり危険なエリアで、キャンパスのあるHyde Parkだけぽっかりと浮き島のように安全な地域になっているんです。とはいえ、安全確保のために日夜彼らが働いてくれているという。お疲れさまです。
対岸から写した夜のGleacher Center。シカゴの夜景は本当に美しいので、通学中に周囲を眺めながらも息をのむばかり。
ということで、Chicago Boothの雰囲気を若干でも感じてもらえましたでしょうか。
授業内容等については、また別途UPしますね。
ではでは。
Hide@Chicago Booth
2010/11/20
From 精華大学!?
交換留学生活も終盤に差し掛かっての更新になりますが…^^;、UCLA Anderson School of Managementについてリポートしたいと思います。 
UCLAはクォーター制をとっているため、僕が在籍するのはFall Quarterで、レクチャー10週間+テストウィーク(1週間)の計11週間になります。ちなみに履修している授業は以下の3つです。
①Corporate Financial Reporting
KBSでいえば財務報告分析(大田先生)ということになるのでしょうが、こちらの授業はよりテクニカルな感じです。US CPAの財務会計に近い内容なので、資格取得を目指している方にはよいかもしれません。
②International Business Management
国際経営について、マーケティング、財務、人事・組織など、様々なトピックから議論します。教授は日本企業に精通しており、僕は唯一の日本人履修者であることから、しょっちゅうコメントを求められます。先日も「日本の特許法について説明してくれ」と突然言われて困りました。授業ではKBSで扱ったケースがいくつも登場するので、議論の内容を比較するのも楽しみになっています。
③Entertainment Business Models
アメリカの巨大メディア企業である、MGMの会長(現役)が講師を務めるUCLAらしい授業。メディアという切り口から、映画、スポーツ、レンタルDVDなどのエンターテイメントビジネスの構造と戦略について議論します。毎週、前半がケースディスカッションで、後半にラップアップのレクチャーと(ケースで取り上げた)企業から経営トップ層が来て講演を行います。
次に、これまでの雑感を。
【良い点】
- 授業はレクチャーベースで進むため、KBSの授業(ケース中心)を補完できる。
- なんといっても温暖な気候♪(11月中旬なのに30度を超える日も)
- 協力的なカルチャー。授業でわからないことを下手な英語で質問しても、みんな快く教えてくれます。
- 適度に日本的な環境がある。短期滞在なので、日本食が恋しくなることは今のところないですが、病院が日本語OKなのは助かりました。
...と、ここには書き切れないないぐらいたくさんあります!
【良くない点】
- 正規生がビッドした後で空きがあるクラスしかオープンになっていない(と思われる)ため、UCLAの強みであるEntrepreneurshipの授業はほとんど履修できない。
- KBSのようなバディ制度もなく、ソーシャルイベントに積極的に参加しないと、正規生との交流がほとんどない。
- 交換留学生の国籍に偏り(3分の1が中国・台湾からです←それだけ注目度が高いということなのでしょうが…)があり、精華大学に交換留学したのかと錯覚するときも。
まぁ、強いて挙げるとこんな感じでしょうか。
あんまり長くなってもいけないので、今日はこのへんで…再見!
2010/11/19
Session2 終了
こんにちは。Reimsの村井です。いやあ、乗り越えました。Strategic Human resource Management。これまで伏せていましたが、実はメンバーである4人の中国人の前評判がとんでもなく悪かったのです。以前一緒のグループになったことがある人達から話を聞くと「彼らは最悪だ」とか「全然何もしない」とか言うんですね。で、僕の彼らに対する評価はというと・・・・。ほぼその通りでした。「全然何もしない」というよりも「できない」と言う表現が正しかったように思います。
英語で何か書かせたら日本の中学生レベルの文法すら正しく使えない。たとえばI may can't~とか書いているし、話し言葉のままになっていて文になっていない、また、関係代名詞や節の使い方がおかしくて何を書いているか推測すらできないことがある等々。
こんな状況なので、ケース分析や最終プレゼンの中間報告までは自分でなんとかやって単位がとれる見通しを立てようというStrategyを立案。最終プレゼンでなんとか彼らを参加させてチームらしさを演出してグランドフィナーレを迎えようと。あとは彼らが本当にどの程度出来るのかをみてみたいというのがあった。
で、最終プレゼンの資料作成を各人に割り当てて作業を開始。彼らが送ってきたものは、、、予想通りウェブサイトのコピペ。悪質だなと感じたのは著名な学者が書いた文章を自分で書いたと言い張るところ。文章をそっくりコピーしてヤフー検索にかけるとみごとに完全一致するのにですよ。中国人にも良い人はたくさんいますが、彼らは日本人が持つ悪い中国人のイメージそのものだと感じてしまいました。残念ながら。さすがに見過ごすわけにはいかないので、ここのサイトの文章と同じだよと伝えて文章変えるか出典をスライドに加えてねと。
ただ、僕は人を判断するときはかなり慎重に相手を見極めるほうです。単純に人のうわさを聞いてそうかと思い込むことはありません(世の中には嘘をついて儲けている人もいるので)が、今回は9割ぐらいうわさ通りだったですね。それでも彼らを追い込めば動かせるということは分かりました。本物を見極める能力を養うことが重要ですね。
それと、後は記録を残すということですかね。作業の内容はすべて電子メールでやり取りして、あとで何かあったときに必ず証明できるようにしておくことです。また、僕が今回プレゼン資料を作る際に利用した参照先は全て日本語のサイトなので、僕が作った資料がどれかはすぐに分かりますし、日本人は僕だけなので誰が作ったかはすぐ分かるようになっています。
相手の行動を予測し、彼らの数歩先を見通して行動するための戦略を立てておくことが必要だと思います。後はインフォーマルな情報収集能力でしょうか。
明日から4日間アイスランドに行ってきます。かなりストレスフルな1週間だったので心を休めてきたいと思います。ちなみにメンバーの中国人はストレスという言葉を知らなかったようで・・・。
英語で何か書かせたら日本の中学生レベルの文法すら正しく使えない。たとえばI may can't~とか書いているし、話し言葉のままになっていて文になっていない、また、関係代名詞や節の使い方がおかしくて何を書いているか推測すらできないことがある等々。
こんな状況なので、ケース分析や最終プレゼンの中間報告までは自分でなんとかやって単位がとれる見通しを立てようというStrategyを立案。最終プレゼンでなんとか彼らを参加させてチームらしさを演出してグランドフィナーレを迎えようと。あとは彼らが本当にどの程度出来るのかをみてみたいというのがあった。
で、最終プレゼンの資料作成を各人に割り当てて作業を開始。彼らが送ってきたものは、、、予想通りウェブサイトのコピペ。悪質だなと感じたのは著名な学者が書いた文章を自分で書いたと言い張るところ。文章をそっくりコピーしてヤフー検索にかけるとみごとに完全一致するのにですよ。中国人にも良い人はたくさんいますが、彼らは日本人が持つ悪い中国人のイメージそのものだと感じてしまいました。残念ながら。さすがに見過ごすわけにはいかないので、ここのサイトの文章と同じだよと伝えて文章変えるか出典をスライドに加えてねと。
ただ、僕は人を判断するときはかなり慎重に相手を見極めるほうです。単純に人のうわさを聞いてそうかと思い込むことはありません(世の中には嘘をついて儲けている人もいるので)が、今回は9割ぐらいうわさ通りだったですね。それでも彼らを追い込めば動かせるということは分かりました。本物を見極める能力を養うことが重要ですね。
それと、後は記録を残すということですかね。作業の内容はすべて電子メールでやり取りして、あとで何かあったときに必ず証明できるようにしておくことです。また、僕が今回プレゼン資料を作る際に利用した参照先は全て日本語のサイトなので、僕が作った資料がどれかはすぐに分かりますし、日本人は僕だけなので誰が作ったかはすぐ分かるようになっています。
相手の行動を予測し、彼らの数歩先を見通して行動するための戦略を立てておくことが必要だと思います。後はインフォーマルな情報収集能力でしょうか。
明日から4日間アイスランドに行ってきます。かなりストレスフルな1週間だったので心を休めてきたいと思います。ちなみにメンバーの中国人はストレスという言葉を知らなかったようで・・・。
全ては偶然ではない
フランスより HAT です。高校生の時読んだ本で、「聖なる予言」というのがあったのですが、その中で「全ては偶然ではない」というフレーズがあり、妙に納得した記憶があります。
スタンフォード大学の研究で、CEOになった人達の過去のキャリアを調査したものがあります。それによると、CEO 経験者は次から次に良い上司、同僚に囲まれ、ステップアップを繰り返すことが多いことが証明されたとのこと。彼らの多くは与えられた場所で結果を出し、それに伴って良い人達が集まってきて、最終的にトップの座に就くケースが多いそう。
逆にキャリアが思い通りに進まない人達は、上司、同僚に恵まれず(正確には、「恵まれなかった」と言っているということだろうが)、「こんなはずじゃなかった」を口にする人が多いとのこと。自分の過去を振り返っても、うまくいかない時は人のせいにしたり、環境のせいにしたりしていたような気が。逆にうまくいっていた時は、次から次に与えられたことをこなすのが精一杯ではあったけど、気が付くと周りが協力してくれていたような記憶があるなぁ(KBS時代はその典型かも)。
「全ては偶然ではない。」中々、奥の深い言葉であります。
2010/11/18
ソニー本社 in ストックホルム説
フランスより HAT です。KBS の教授は半分ほどが実務経験者だと思いますが、エセックの教授陣は実務経験者比率がそれほど高くありません。今日はそのことを思い知らされた日でした。
マーケティングのある授業でフランス人女性教授が、「ソニーの本社はどこにあると思う?」と問いかけました。何人かの学生が、「日本」と答えましたが、その教授は「違う、スウェーデンのストックホルムだ」と言い出しました。
授業に出ていた日本人学生(私を含め3人)は当惑しました。「この教授、明らかに間違っている。でもまあ、メンツもあるだろうしどうやって指摘しようか」と考えている最中に、私以外の日本人学生が「それはソニーエリクソンだろ」と教授を傷つけることなく、的確に間違いを正しました(かっこいい!)。
彼女の間違いはそれにとどまらず、「IBMは世界中に画一的な商品を提供している」と言い出します。それに対して私は、「 IBM は個人に商品を提供しておらず、PC はレノボが提供しているはず」と発言しました。次の教授の発言が衝撃的でした。「レノボって何?」
実務経験豊富なアメリカ人学生が説明します。「レノボというのは中国のメーカーで、4年前に IBM から PC 部門を買収した会社だ。」教授は本当に知らなかったようで、「そうだったの」というふざけた回答。
宿題として出した「ディズニーランド・パリ」の経営改善方法。パリのディズニーランドは全くうまくいっておらず、いつもガラガラ。「あなたがディズニーランド・パリの経営者ならどうしますか?」との問題に対して、私は「典型的なサンクコスト。長期休暇を取る欧州の人がホテル代の高いパリに来て、長くディズニーランドに滞在するわけがない。しかも冬のパリは寒い。冬季は更にガラガラになっている。フランスから撤退して、スペイン等の暖かい場所に移すべき」と書きました。
彼女の採点は、「非現実的!」と書いてあり、赤ペンで大きなペケが書いてありました。「非現実的」と言う前に現実を知るために、新聞を読みたまえ、そして顧客の前に行きたまえ。
2010/11/17
International Fair@SSE
今日はInternational fairでした。
留学に興味のあるSSE生に、交換留学生が母校を紹介する会。
KBSからFactbookと紹介資料を送っていただき、
東大と一緒のJAPANブースで開店です。
HECやWHUはポスターをがっつり貼って、学校のTシャツや帽子を着用、
(これを見て急遽私もKBSパーカーを取りに一回お家に帰りました)
学校の紹介VTRを流しながら、かなりノリノリでプレゼンしてました。
そんな活況のブースを横目に見つつ、我がブースへもお客様が。
「ウチの学校ではこんな教授がいます」
「この授業がおススメです」
っていう会話がメインで、日本での生活に関する質問は稀。
「経済学の授業はないの?」って結構聞かれました。
School of Economicsですもんね。
申し訳ない、KBSはビジネススクールなんです、と
隣の東大君に横流し。
日本語のRequirementがあるって聞いたんだけど、と言われたので
1学期だけの交換留学なら要らないと思うよ、と言っておきました。
この誤解は解いておかないと。
英語のコースはこれだけあるよ、とリストを見せたけど、
これだけかぁ・・、と反応はイマイチ。
全部の授業が英語のEUの大学院と比べると、
やっぱそうなっちゃいますよね。
KBSのカリキュラム、日本語で学べることは、
私にとっては大変ありがたいんだけど、
英語だけで修了するパスもないと、
正規生として留学するのは相当ハードルが高いよなぁ。
IPに来て心底思うけど、KBSの留学生のみんなはエライ!
ちなみに、私の隣にいた東大君によると、
東大の経済学修士課程は英語プログラムが充実している模様。
さっすが最高学府だナー。
後から調べたら、こんなウェブサイトが。
http://www.e.u-tokyo.ac.jp/utipe/
SSEと比べてカリキュラムは大変?っていう質問に
何と答えていいものやら(苦笑)
出席と発言の配点が高いことと、
グループワークが多いことを伝えました。
ビジネススクールだけど、年齢と職務経験のRequireが無い、
というのは好印象でした。
DavidとErikもそう言って来てたもんなー。
去年は2人来たよ、という情報も安心感を与えたモヨウ。
実績の積み重ねってホントに大事なんだなぁと。
提携関係を大切にしなきゃ、と改めて思ったのでした。
2010/11/13
変えられること、変えられないこと

フランスより HAT です。以前、アメリカで働いていた時、面白い研修を受けたことがあります。その名も、「気持ちの切り替え方」。講師の方は、プロのテニス選手を何人も指導してきたメンタル・トレーナーで、その道では良く知られた人でした。
その方によると、世界ランク100位以内のテニス選手になると、技術的な差は殆どないそうです。トップになれる人は、ボールを打ち返してから、次のボールが返ってくるまでの間に気持ちを早く切り換える能力が大変優れているらしい。また、相手からのボールが難しい所に飛んだ時、「もう駄目だ」と思うか、「取れる、大丈夫だ」と思えるかも非常に大きな分れ目とのこと。
それに加え、試合中に済んだプレーのことを考えない選手が伸びていく傾向にあるとのこと。そのために選手たちは専門のメンタル・トレーナーを雇い、訓練を受けるのだそうだ。メンタル・トレーニングについては、「メンタル タフネス:人生の危機管理」(ジム・レーヤー著)という本にも詳しいことが書いてあるので、興味がある方はどうぞ(ただ長いので、興味があるところを流し読みするのがいいかも)。
その講師の方によると、「幸せになる人は変えられることを考え、不幸になる人は変えられないことを考える」とのこと。中々、深い言葉でありました。
2010/11/12
君達は騙されているのだよ

フランスより HAT です。こちらの授業で面白いのは、ブランド・マーケティングです。元々、ブランドに全く興味のない私でしたが、話を聞いているとブランド・マーケティングには様々な趣向が凝らされています。
エセックでも、ルイ・ヴィトンやエルメスに就職を希望する学生は多くいます。しかしながら、これらの会社の給料はとても安く、何故そんなところに勤めたいか、私はさっぱり分かりませんでした。
授業を担当する教授によると、「ブランド会社が儲かるのは、安い材料と安い労働力を使って、意味もなく高く売っているからだ。また、ブランド品というのは半年毎に10%程、価格が上がる。価格を上げる度にモデル・チェンジを行って、同じ人にたくさんの商品を売ろうとしているのだよ。価格がそのままだと、誰でも買えるようになって、ラグジュアリー・ブランドではなく、カジュアル・ブランドになってしまうからね。君達はそんな商品を買わされているのだよ。」
一人の学生が質問します。「ブランド品は質が良いから、人気があるのではないですか?」
教授は答えます。「質が良いというのはどうやって確認する?最近は偽ブランド品の方が質が良いのだよ。偽物の場合、高額なマーケティング費用がかからないからね。君達は騙されているのだよ。」
ブランド・マーケティングの授業なのに、ブランド否定とも取れる内容なのが興味深いです。もう一つ面白いのは、偽ブランドに対応するコンサルタントがフランスにはいるのです。以前、中国のあるビルで、1階に本物のブランドショップ、7階にそのブランドの偽ショップがあったそうです。通常であれば、本物が偽物にクレームをつけそうなものなのに、この時は何も言わなかったらしい(背後にコンサルタントの助言があったとのこと)。
下田合宿のマーケティングの授業で、シャワー効果(デパート等で高層階にスーツ等を置き、下層階に買いやすい食品等を置いて消費を加速させる効果)をY先生から教わった。偽ブランド店が7階に入っていたこの中国のビルでは、逆シャワー効果なるものがあったようだ。7階の偽物の値段を確認して、1階の本物の値段がそれ程高くないと判断した客が結構本物を買っていたとのこと。今は偽物店はないとのことだが、偽物でさえうまく使うところにブランドメーカーのしたたかさを感じるなぁ。
自分が唯一持っているブランド品と言えば、ニューヨーク赴任が終わる時、当時の上司がプレゼントしてくれたモンブランのペンくらい。それが書きやすいかというとそうでもなく(失礼!)、普段はノック式の安いペンを使っている。確かにブランド品の質が良いかどうかは分からんよなぁ。
また、ルイヴィトンの花のマークは手裏剣の様に見えるが、これは実際に手裏剣(家紋)がモデルになっているらしい。ルイヴィトンの創設者が来日した際、日本の文化に感化され、手裏剣に似たマークが使われたとのこと。
「だから、ルイヴィトンは日本で人気なんじゃないか?」教授はそう言いながら、私の方を見てニヤリと笑うのでした。この教授も親日家らしく、こちらが質問すると「Oh, by the way...」と言いながら、聞いてもいない日本の事例を出してきます。本当にフランスには親日家が多いなぁ。
2010/11/11
デノミとデフレ
フランスより HAT です。今や過去の人となってしまった鳩山前首相。彼の発言の中で、唯一興味をそそられたのが以下のフレーズです。「政権交代の象徴としてデノミをやろうと思っていた。」
デノミとは通貨単位を小さくすることで、今まで100円だったものが1円になることを意味します。私は以前から日本はデノミをすべきと思っていたので期待したのですが、彼はすぐに辞めてしまいました。
写真は、ストックホルム(スウェーデン)の売店に張ってあった為替相場の紙です。これを見ると円だけ二桁単位が違っており、ぱっとみるだけではドル、ユーロと比較が難しいです。
また、金融機関で働いていた時も常々ややこしいことがありました。ドル等の外貨は小数点3位を四捨五入して、「$500.027・・・」の様な場合、「$500.03」と計算します。一方、円の場合、小数点以下は切り捨てるため、「YEN 50,000.7・・・」の様な場合、「YEN 50,000-」と計算するのです。
「そんなの覚えればいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、問題はそう単純ではありません。アメリカで働いていた時、現地のシステムに円を導入する話になり、システム担当のインド人と一緒に頑張っていました。
円導入手続きが完了し、束の間の休暇を取っていた私にインド人から連絡が来ました。「HAT、大変だ。顧客の手元にいった明細書の円の欄に、小数点以下の数字が載っている!」
彼が言いたかったのは、通常「YEN 10,000,000」という形になるはずの明細書が、「YEN 10,000,000.59」というとんでもない表示になっているというのです。米国のシステムでは、小数点2位まで表示されるのが普通であるため、日本円のように小数点がない通貨を組み入れるのが大変難しいのです(あれだけ注意しろと言ったのになぁ・・・)。
上記の点から、日本円は金融機関のシステム担当泣かせであり、円のために色々なプログラムを作成する必要があることから、大変不便だった記憶があります。
またデノミを実施すると、現金を自宅保管している人も新しい通貨に換える必要があるため、銀行に入かねばなりません。そうすると、資金移動を政府が把握可能になり、徴税(わずかだろうが・・・)の助けとなる可能性があります。
但し、デノミには反対意見もあります。その最たるものは、「デノミというのはインフレの時に実施すべきもので、デフレ下にある日本で行うべきではない」という考えです。過去、デノミを行ったトルコ、ロシア、北朝鮮等はいずれもインフレ状況にあり、デフレ下でデノミを実施した例は殆どありません。
私は金融機関に勤めていたので、デノミに対する思い入れが強いのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか?
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